新しい命の誕生の瞬間に立ち会い、サポートできるのが助産師の大きな魅力。
盛岡赤十字病院 産婦人科
佐藤寿美さん (釜石市出身)
具体的に、あなたはどんな仕事をしていますか。
私は今、分娩室の所属なので、切迫早産や妊娠高血圧症候群などで入院管理が必要な妊婦さんの入院中のケアや分娩介助が主な仕事となっています。分娩介助の際には、分娩進行を促進するためのケア、安全に児を娩出させること、産婦さんが安心して出産に臨めることを意識して産婦さんと関わっています。妊娠、出産、その後の育児が順調に経過するようにサポートするのが病院の助産師の役割だと考えています。今はコロナ禍で出産時の家族の立ち会いもできていないので、できるだけ産婦さんの要望に応えながら産婦さんをサポートできるように心がけています。
助産師に就こうと思ったきっかけはなんですか。
助産師をしている姉に憧れを抱いたことや、11歳の離れた弟の出産に立ち会えたことがききっかけでした。弟が双子なので母は長期入院していましたが、そのときの助産師さんが母だけでなく、家族である私にも丁寧に対応してくださり、うれしかったこと、憧れを抱いたことを覚えています。
助産師として働くやりがいや魅力を教えてください。
助産師はお母さんと赤ちゃん二人の命を預かっているため緊張感を持ちながら働いています。新しい命の誕生の瞬間に立ち会い、サポートできるのは助産師の大きな魅力だと思っています。赤ちゃんが産まれる瞬間はとても緊張しますが、それとともにやりがいを感じる瞬間でもあります。また、出産後のお母さんから感謝の言葉をいただくことも多く、お母さん達の言葉の一つ一つで私の方が元気付けられ、また頑張ろう!と思うことができています。
あなたの職場の良いところややりがい、魅力はなんですか。
分からないことは先輩方が一つ一つ丁寧に教えてくれます。新人のときはたくさんのことを覚えなければならないので、不安もありましたが、丁寧に指導していただいたおかげで安心して働く事ができました。今でも分からないことや不安なことはすぐに先輩に教えてもらうことができるので、とても働きやすい環境だと感じています。
休日の過ごし方や暮らし方、あなたの好きな岩手を教えてください。
休日はドライブやバイクでツーリングに行ったりしています。アウトドアが好きなので、キャンプやグランピングにもよく行きます。冬はスノボードをしたりしながらリフレッシュできています。温泉も好きなので、温泉旅行に行きのんびりと過ごしたりもしています。
岩手で働く魅力はなんですか。
地域の特性を理解して患者さんと関わることができるというのは大きな魅力であると思っています。患者さんと関わる際にもコミュニケーションを取りやすく、信頼関係を気付くという点でも良い影響があると感じています。また、私は岩手県出身なので、慣れた環境で働き、生活できるという点も魅力だと思っています。
いわてで働く仲間や就活生にメッセージをお願いします。
助産師は、命の瞬間という奇跡的な瞬間に立ち会うことのできるとても魅力的な仕事です。大変さもありますが、その分大きなやりがいと充実感を感じることができます。大変なこともたくさんあると思いますが、同じ助産師、医療職を目指すみなさんを応援しています。