岩手県(保健師) 県南広域振興局 保健福祉環境部 一関保健福祉環境センター(一関保健所 保健課)
齋藤耀さん (岩手県盛岡市出身)
保健師はどんな仕事ですか。
地域課題の解決に向けて、健康づくり、健康危機管理対策に取り組んでいます。電話相談や家庭訪問の実施、関係機関と協議・連携を通じて、個別支援を行います。また、新興感染症の流行や災害発生などに備え、地域の体制づくりを行います。
具体的に、あなたはどんな仕事をしていますか。
主に精神保健対策、ひきこもり支援を担当しています。
精神保健対策では、当事者・家族からの相談を受け、所内や関係機関と調整・連携しながら、課題解決に向けてサポートします。
また、ひきこもり支援では、当事者だけではなく、家族が元気に過ごすことができるように、個別の相談や家族の集まりを開催しています。
さらに、新型コロナウイルス感染症には保健師全員で対応しており、疫学調査・入院調整・施設指導を行っています。患者・家族の不安に寄り添い、関係機関と協力して感染拡大防止に努めています。
保健師に就こうと思ったきっかけはなんですか。
私がスポーツで怪我をした時や、親族が入院した時に、やさしく声をかけてくれた看護師さんが印象的で、看護師を志すようになりました。
保健師を目指すようになったのは、大学に進学してからです。実習を通して、退院後の生活や地域で暮らす住民への支援に興味を持つようになりました。保健師の役割について学び、幅広い視点で地域と関わることができる保健師の仕事に惹かれ、保健師を選びました。
また、大学の先生からの「保健師に向いていると思うよ」という言葉にも背中を押されました。
保健師として働くやりがいや魅力を教えてください。
「保健師さんがサポートしてくれたから、前向きに治療に取り組むことができました」と言われたときは、とてもうれしかったです。関係機関と協力する中で、当事者・家族が適切な支援に結び付いたり、少しずつ元気になっていく様子を見ると、やりがいを感じます。
対個人の対応だけではなく、県全体・地域全体の体制づくりにも携われるのが保健師の魅力だと思います。日頃の相談対応等で得た経験を活かし、県民・関係機関の声に耳を傾けながら体制づくりに取り組むことができるのは、行政保健師ならではだと思います。
あなたの職場の良いところややりがい、魅力はなんですか。
上司・先輩と気軽に相談し合える環境です。わからない時・悩んでいる時は、一人で抱え込まず、相談しながら対応を進めます。相談しながら対応することで、様々な視点からケースを捉えて、よりよい支援に結び付けることができます。また、他部署とも協力し合いながら、職員一体となって対応しています。
休日の過ごし方や暮らし方、あなたの好きな岩手を教えてください。
コーヒーを飲みながら漫画を読んで、家でゆったり過ごすことが多いです。映画を見に行ったり、古着屋を回ったり、時々外に出て気分転換することもあります。食べることも好きなので、いつものお店で外食することも楽しみの一つです。
岩手で働く魅力はなんですか。
岩手県は、海・山など自然が豊かで、美味しい食べ物がたくさんあります。そして、文化や健康課題、医療体制など、地域によって特性は様々です。県民や関係機関と協力しながら、地域の特性に合わせた支援・取組みを考え、保健師として広域的な視点・専門知識を活かせる場所だと思います。
また、異動のたびに各地域の観光地やおいしいものを発見できることも、魅力の一つだと思います。
いわてで働く仲間や就活生にメッセージをお願いします。
上司や先輩、同僚とサポートし合いながら働くことができ、恵まれた環境で仕事していることを日々実感しています。ありがとうございます。
実習や試験に向けた勉強などで大変だと思いますが、気分転換しながらほどほどに頑張ってください。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。